moodle/lang/ja_utf8/docs/philosophy.html
2004-12-19 10:41:10 +00:00

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7.0 KiB
HTML

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<title>Moodle Docs: 理念</title>
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<h1>理念</h1>
<blockquote>
<p>Moodleのデザイン及び開発作業は特定の学習理念に基づいて行われています。恐らく略された表現をご覧になると思いますが、これは「<em>社会解釈的教授法</em>」という考え方です。(何人かの科学者は、既に「無意味なソフトエディケーション」だと思ってマウスに手をかけたところでしょう。しかし、どうか読み進めてください。この考え方はあらゆる研究領域にとって有益なものですから!)</p>
<p>このページでは、簡単な用語を使用して、その背後に横たわる<strong>4つの主要な概念</strong>を紐解いて行くことにします。膨大な量の様々な研究における一つの視点を要約する形で説明を行いますので、これらの概念に関して事前に読まれた方にとっては、内容が希薄であると思われます。</p>
<p>これらの概念があなたにとって全く新しいものである場合、最初は理解し辛いものでしょう。私がご提案できますことは、自分が何かを学ぼうとしている時の経験を思い浮かべながら内容を注意深く読み進めることです。<br /></p>
<h3>1. 構成主義</h3>
<blockquote>
<p>この考え方は、人々がそれぞれの環境における相互作用から生まれる新しい知識を<strong>構成する</strong>という視点に立っています。</p>
<p>あなたが、読んだり、見たり、聞いたり、感じたり、触ったりするもの全ては、あなたの知識に照らし合わされます。そして、もしそれが、あなたの精神世界に適合する場合は、新たな知識として蓄えられます。もし、広範な環境で上手く使われる場合、知識は強化されます。あなたは受動的に情報を吸収する記憶貯蔵庫ではありませんし、知識は何かを読んだり聞いたりするためだけに送信されるものでもありません。</p>
<p>ここでは、ウェブページを読んだり、講義を聴いたりすることで何も学ぶことはできないと言っているのではありません。明らかに学ぶことができます。情報が脳から脳へ転送されるよりも多くの解釈がなされるということを指摘しただけです。</p>
</blockquote>
<h3>2. 構築主義</h3>
<blockquote>
<p>学習は、他の人のために何かを構築するという経験をする時が特に効果的であると、構築主義では主張しています。これは、話された文章、インターネット上の投稿から、さらに複雑な絵画、家、ソフトウェアパッケージのような作品であり得ます。</p>
<p>例えば、このページを数回読んだとしても明日になれば忘れてしまうことでしょう。しかし、あなたがこれらの考え方を誰かに自分の言葉で説明しようと試みる場合、またはこれらの概念に関してスライドショーを製作する場合は、あなた自身の考え方のに統合された、より良い理解を得ることができることを保証します。これが、後で読むことが無いとしても、人々が講義中にノートを取る理由です。</p>
</blockquote>
<h3>3. 社会構成主義</h3>
<blockquote>
<p>これは上記の考え方を、社会集団が別の集団のために何かを構築することに拡張したものです。小さな文化的な共有物を共有するという意味において協調して作成するものです。ある人がこのような文化に影響を受けた場合、あらゆるレベルで如何にしてこの文化の一員になれるかを、常に学ぶことになります。</p>
<p>非常に簡単な例は、カップのような物体です。この物体は様々な用途に使用できますが、この形が液体を入れるという「知識」を示唆しています。もっと複雑な例は、オンラインコースです。ソフトウェアツールの「形」が、オンラインコースがどのように動くかを表すだけでは無く、全体的に作成されたグループ内の活動及びテキストが、グループ内でどのように振舞うかという形をメンバーに対して示します。</p>
</blockquote>
<h3>4. 関連認識と分離認識</h3>
<blockquote>
<p>この考え方は、ディスカッションにおける各個人のモチベーションを深く探るものです。
<strong>分離</strong>的な行動をする人は、「客観的」であり「事実に基づいて」考え、 反対の考え方の穴を見つけることで、自分の考えを守る傾向があります。
<strong>関連</strong>的な行動をする人は、他の人の考え方をもっと感情的に捉え、主観的に受け入れ、聞いたり尋ねたりすることで理解する努力をします。
<strong>建設</strong>的な行動をする人とは、両方のアプローチに敏感であり、現在の状況に適切な行動を選択することができます。</p>
<p>一般的に、正常な数の関連的な行動をする人が学習コミュニティーに存在する場合、人々を密接にするだけではなく、より深く考えること及び実存する考え方を再考することにおいて、学習に対して非常にパワフルな刺激となります。</p>
</blockquote>
<hr>
<p>一旦これらのことを理解すると、学習者が必要だとあなたが思う情報を提供・評価するよりも、学習者の視点に焦点を置く手助けとなります。また、それぞれのコース参加者が教師であると共に、学習者にもなり得ることを理解する手助けとなります。「教師」としてのあなたの仕事は、「知識の発信源」から影響を与える人、クラス文化の模範的な人になることができます。また、学生の学習の要望に個人的に取り組み、学生を総合的にクラスの学習ゴールへ導く形でディスカッションや活動をモデレートすることができます。</p>
<p>明らかにMoodleはこれらの行動スタイルを強制することはありませんが、サポートすることにおいて最適なシステムであると言えます。将来的に、技術的基盤としてのMoodleの安定性を増すこと、教育的なサポートをさらに改善することは、Moodleの開発における重要な指針となっています。</p>
</blockquote>
<hr>
<p align="center"><font size="1"><a href="." target="_top">Moodle文書</a></font></p>
<p align="center"><font size="1">Version: $Id$</font></p>
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</html>